快進キャリーバ（標準品）

　本品は、4輪キャリーバッグの一種ですが、徹底的に高性能化を追究して制作した結果できあがった、世界でもあまり例を見ない多機能４輪キャリーバッグです。

　従来の4輪キャリーバッグは、屋内の床面ではあまり抵抗なく引いていけますが、いっぽ外の道路に出ると、路面の凹凸により、4輪のままで、進んでいくことが辛くなります。そのため、多くの方々は外に出ると、4輪を2輪にして引いて歩くのがふつうだと思います。

　もともと、従来の4輪キャリーバッグは、その構造上、どうしてもつんのめりそうになったり、方向が右や左に向いたりしてしまうのです。その結果、直進させることが難しいのです。

　このような従来のキャリーバッグの構造の問題を明確にし、その対策を施したのが、本品です。このキャリーバッグを「快進キャリーバ」と名付けました。快進キャリーバでは、車輪の配置と取っ手の配置について、対策を施しました。その結果、屋外のふつうの歩道でも4輪のまま（2輪に持ち替えることなく）、円滑に歩を進めて行くことができるようになりました。

　以上のように、従来の4輪キャリーバッグを高性能化いたしましたが、それに伴って、傘をキャリーバッグにさしたまま、雨の中を片手のみの操作で歩いて行けることができるようになりました。また、バッグの上面に跨って腰を下ろしても問題ないことがわかりました。さらに、構造上、取っ手が杖代わりとして十分使えることもわかってきました。

　こうした、多機能性を活用すると、快進キャリバは、従来の4輪キャリーバッグにはない使い方がさらにできるようになってきました。

　その一つは、毎日の通勤に十分使えることです。従来のキャリーバッグですと、屋内で使うことには問題がありませんが、屋外の道を歩くことを考えると、これを通勤に毎日使いたいと思わないのではないかと思います。それに対して、快進キャリーバは、屋外でもあまり障害なく走行できるので、毎日の通勤に使う気になってまいります。

　パソコンや重い書類などを携行する機会の多い方、あるいはリュックを背負って通勤している方々は、快進キャリーバをお勧めいたします。リュックは夏は背中が暑くなりますね。そもそもリュックは重さが背中にのしかかってきます。また、混んだ電車内では、リュックを前側に掛ける必要性も出てきます。
　その点、快進キャリーバでは、足元の床面に置くので、重さは感じません。

　傘を快進キ進キャリーバに取り付けるには、別売の専用傘セットが必要となります。専用傘セットは、折りたたみ傘と伸張用の補助棒の２つからなります。いずれも、マジックテープ（面ファスナー）を貼り合わせる方式を採用しておりますので、比較的簡単に快進キャリーバに取り付けることができます。

　傘を快進キャリーバに取り付けて雨の中を歩いた後、屋内に入るときは、傘を畳む必要が出てきます。そのときは、傘を軽く畳んで、伸張用の棒は傘につけたまま、バッグ内に立てかければ、濡れた傘を手にもつ必要はなく、かつ他の歩行者の方の邪魔にもなりませんし、水滴をふりかけてしまうというようなことも発生しにくくなります。

　快進キャリーバは、その構造上、取っ手が重要になります。取っ手は人間工学に基づいた握りやすい形にいたしました。そして、取っ手の高さは、任意の高さに調節可能でございます。床面から68㎝から90㎝の高さまで、無段階調節可能でございます。

　また、取っ手は右手用と左手用の区別がございます。右手用とは、進行方向に向かって、バッグの左端に取っ手がとりつけてあります。現在のところ、左手用は標準品として制作してはおりませんので、左手用をご希望のお客さまは、その旨おっしゃってください。お作りいたします。

　一品一品をハンドメイドで制作しておりますので、ご要望に応じた快進キャリーバをお作りすることも可能でございます。それはたとえば、大きさのご要望です。現在のところ、スーツケースの大きさにも対応できます。標準品の大きさは
高さ(路面から)×横×幅　67×30×17、鞄部分の大きさは　縦×横×幅　50.5×29.5×17　重量は3.9㎏　容積 　24.8 L　でございます。

　フレームは硬質塩ビパイプを使用し、バッグの側面などは3ミリ厚の、（防炎）ポリプロピレン生地で構成しております。したがってかなり丈夫です。車輪は直径75ミリの静音型車輪を採用しておりますので、音はとても静かです。実測では、15から20デシベルくらいの増加です。したがって、日中の繁華街ではあまり音は目立ちません。深夜の住宅街でも近隣に迷惑をかけるほどではないと思います。このこともまた、快進キャリーバが通勤に適していることの理由でございます。