マダム貞奴　杉本苑子

マダム貞奴
杉本苑子
集英社文庫　1980

目次
あいのこ芸者
辻士芝居
浮沈
日本脱出
アメリカ珍道中
アカデミー三等勲章
野菊の別れ
解説　武蔵野次郎

ドラマ以上にドラマティックな明治の女性の生き様
非常におもしろかった。 一気に読み、また読んだ。二度目は伏線も解り易く、更に興味深く読めた。去年、木曽川の水力発電の話を現地ガイドから聞く機会があり福沢桃助という人物に非常に興味を持っていたが、その御仁とマダム貞奴の関係性はこの本で初めて知った。　史実を脚色した素晴らしい歴史小説だと思った。 著書の杉本苑子さんの文体と表現力にも感嘆しながら読み進めた。2002年には文化勲章が授与されている。 また時間をおいて本作を読みたいし、女史の他の著作も 出来れば片っ端から読み耽りたい。 古い書棚から ステキな一冊に出遇えました。　大いに感謝。（レビューより）

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